毒魚アイゴのマース煮
そういえば、こないだタケちゃんが、
アイゴは皮付きのまま鍋にしても良いと、
でも、皮が見た目悪いけどと。言ってました。
毒魚、アイゴ。
皮の模様からしたら、
まったく美味しそうでない魚です。
でも、何事も先入観というものは、
可能性を邪魔するものですし、
やってみることにしました。
この日は鍋ではないですけども、
マース煮に皮付きで挑戦です。
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材料
アイゴ 35cmサイズ 1匹
にんにく 4片
生姜 親指ぐらいの大きさをスライス
昆布 細っそいの2つ(食べれる)
水 ひたひたより上
塩 小さじ 2
焼酎 麦25℃を200cc程度
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①下処理
毒魚アイゴには、
刺さると泣きそうになるぐらいの毒があります。
尾ビレ・胸ビレ以外は、
全部毒。
もはや、ビレは全部毒だと思っていても良いかも知れません。
ヒレをハサミでチョキチョキ切り落とします。
そして、内臓がむっちゃ臭い。
頭と腹ビレを切り落として、
内臓がくっついたままスポっと抜き取ります。
(写真撮ってねぇ。スマヌ。)
ナイフ無かったので、
ハサミでやりましたけども、
内臓傷つけにくいので、
良いかと思いました。
内臓を傷つけずに、
まるごと取ることがかなり重要な魚です。
以前に僕はそれを知らなくて、
「アイゴ=臭い」と思って、
食べる気にならなかった人でっす。
いまは、「アイゴ=なかなかに美味しい魚」として、
持ち帰る派になっておりますけども。
②霜降り処理
何はともあれ、
霜降り処理が臭み消しで重要です。
ボールにアイゴを入れて、
熱湯をぶっかけたあとに、
10秒以内に熱湯を捨てて、
水にさらします。
あとは指の腹や、歯ブラシなどで、
ぬめりと、固まった血合いなどを
取り去ってすすぎます。
見える表面は半生な感じになりました。
熱湯に入れておく時間を長くするほどに、
血合いはしっかり固まるので、
頭部分などのアラを霜降りするときは、
気持ち長めに熱湯風呂やったりします。
訴えてやるっ!
て、ぐらいに長く熱湯風呂やると、
皮がズルズルになって、取れるので、
訴えられないぐらいが目安です。
③煮る
フライパンにアイゴを入れて、
水を半身が浸かる程度に入れて
にんにく・生姜・昆布を入れてから火を点けます。
お好みでどれか無くしても良いと思いますが、
コクうま系が好きなので、
僕はこんな感じです。
中火でグツグツ。
沸騰してきたら
麦焼酎を200ccほどドボドボ入れて、
キッチンペーパー十文字切れ込みで落し蓋。
泡で煮るやぁーつです。
液体部分が魚の半分ちょっとぐらいの高さぐらいまでしか無く、
上部は浮き出てしまっている状態。
火を通すには、
裏返す必要もありそうですが、
泡のモコモコ効果と、
落とし蓋の保温・煮汁吸収力を利用して、
裏返さずに煮るという訳です。
液体少なめなので、
より濃厚になるという利点もあります。
④完成
15分ほど煮て、
皿に盛り付けて完成です。
皮の見た目的には、
やはりあまり美味しそうではないですが、
そんなに悪くもないというか。
食感はグニャっとした感じですが、
旨味があります。
皮有りか、無しかで言うと、
僕は有りが良いと思いました。
身はムッチムチで
スレンダーではない肉感です。
ムチムチ好きな男性には、
アイゴのマース煮は、良きだと思います。
臭みはないし、
美味しい白身です。
微妙に草のような香りがします。
アイゴって、釣るにしても、
サイズの割にはパワーがありますが、
これは筋肉質でムッチムチだから?
なのかとも思いました。
筋肉の密度が高いというか、
なんというか。
タレてなくて、張りがあるというか。
僕の住む和歌山県では、
アイゴは干物でも売られてるような、
馴染みの深い、よく出回っている魚なんですけども、
都市部ではなかなかスーパーでも売ってなかったりします。
ちゃんと下処理すれば、
美味しい魚のひとつだと思いますので、
毒針に気を付けて料理してみるのも良いかと思っています。
でも、油断したら
泣きそうになるぐらい痛い思いをするので、
お気を付けくだされ。
僕は以前に、
締めたあとの動かなくなったアイゴを
下処理しようとして、
油断して、ヒレを触ってしまい、
泣きそうになりながら車を運転して帰ったことがあります。
もう誰も、
僕と同じような思いをして欲しくない。
・・・。
嘘でーーーす。
油断して刺されてる人見たら、
ぷって、笑うわ。
死ぬわけやないし、
なにごとも経験やし。
失敗は成功のもと。
ただ、毒針チョキチョキしたら、
ちゃんと他の人の迷惑にならんよおにせぇと、
思いますけども。
ゴンズイにしてもそうやけども。
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コメント
こんにちは!
私もアイゴ好きです。
ペラペラの体であのパワーですから
完全にアスリートですよ!
磯焼けの元凶とか言われてるし、
毒もあって一般的には悪いイメージ
しかないけど、
食の美味しさがもっと広まれば
もう少し認知されても良いと
思いますけど…
投稿: 素人フカセマン | 2022年12月 3日 (土) 午前 10時03分
素人フカセマンさん>
コメントありがとうございます(^^)
アイゴも美味しいですよね。
ムチムチした身が良い感じでした。
フカセ釣りではグレの型・サイズを
競うことが多いですが、
アイゴ釣れても、
喜んでエエと思っております。
毒があっても美味しい魚って、
フグ・オニカサゴなどありますが、
アイゴもその毒魚仲間として、
もっと注目されても良いかも知れないですよね。
釣るのもオモロイですし。
投稿: スー | 2022年12月 4日 (日) 午後 08時16分