ホームレスのおじいちゃん

ここ数週間

朝の通勤電車からホームレスを見ていた

通勤を急ぐサラリーマンや学生の道の歩道で
布団をかぶってじっとしていた

寝ている頭のすぐ横を
車が沢山走っていた

雨の日も　雪の日も
僕が通勤電車に乗っている時間帯にちょうど起きるぐらい

少し時間を過ぎると
布団をたたんで　どこかへ出かけていた

ぼろぼろの服で　どこかへ食べ物を探しに行くのだろうか？

都会という大自然の中で
生きているターザンみたい

サラリーマンとは別の方法で
同じ時間に生きている

「生きる」って事は何だろうと考えたのは
サラリーマンの僕の勝手な思考だろう

ホームレスはまったく違うことを
思考しているかも知れない

そんなホームレスが最近いなくなった

撤去させられたか…
引越ししたのか…
寒さにやられたか…

そんな風に気になっていたが
おととい自販機の前に立っているのを見かけた

あの人が　まだ生きてた

春はもうすぐです
冬を乗り切って下さい

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